3Rマネジメント3Rマネジメント3Rマネジメント
24時間受付
東日本橋K・Kビル3F
03-6240-2498
3Rマネジメント3Rマネジメント3Rマネジメント

管理職・経営者におススメする今週の1冊 「エクセレントマネジャー」第2回目

  • Home
  • 今週の1冊
  • 管理職・経営者におススメする今週の1冊 「エクセレントマネジャー」第2回目

中小企業診断士・なべケンの管理職・経営者におススメする今月の1冊

「エクセレントマネジャー」第2回目

著者 R・H・ウォーターマン クレスト社

 

今回も前回に引き続き、『エクセレントマネジャー』を取り上げます。

私は普段、中小企業の経営コンサルティングを行なっている中で、次の2つが重要だと感じることが非常に多くあります。一つ目は、儲かる仕組みを作ること、二つ目は、人が積極的に動く仕組みを作り、行動していくことです。まず、その一つ目について、本書でも事例を交えて述べられているので、見ていきたいと思います。

 

競争優位を築くために顧客を大事にする

本書では、トップ企業の戦略的な成功のカギとは、競争相手に真似できないような関係を、顧客、取引先、従業員との間に築くことだと言っています。さらに、競争優位を得るためのアプローチは、イノベーションによって、競合他社に先んじることと、ありふれたことをきちんと行うことであると述べています。つまり、顧客の期待を理解し、それを規律正しく提供することであるということです。

これについて、本書ではラバーメイド社の例が挙げられています。ちなみに、同社はプラスティック製の家庭用品メーカーです。同社は1992年には、365の新製品、つまり一日に一つのペースで新製品を発表したそうです。イノベーションの重要性が事例により述べられています。

イノベーションという言葉を聞くと、一般の方は、次のようなイメージを持つのではないでしょうか?

  • 発明など、誰も今まで考えつかなかったような新しいもの
  • バイオテクノロジーやI T関連など、新しいテクノロジーを駆使したもの
  • 科学者や研究者などが日夜考えつくして生まれたもの

しかし、本書では、同社のイノベーションの厳選と、企業としていかに優れているかについて、次のとおり述べています。

  • 顧客に注意を払い、徹底的に顧客を大事にしている
  • 競合他社が見逃してしまうような平凡な製品にも改良を求める
  • 顧客の意見を反映させイノベーションを行う
  • 自分の仕事を愛している

 

私自身も、自社で大事にしていることがあります。それは、新商品や新サービスを一年に一つは展開していくことです。これは、企業の規模が小さくなればなるほど、大事な考え方です。中小企業は、利益の蓄積、つまり内部留保が少なく、手元に有しているキャッシュも少ないのが現状です。昨年のようなコロナ禍で、事業を一つしか展開していなければ、早晩、赤字に陥り、資金繰りに窮してしまいます。事実、飲食業などはその典型で、私の住んでいる近くでも、飲食店の廃業が多くありました。逆に、私の会社も規模は小さいですが、5年前から、毎年一つずつ新規事業を展開してきていました。従って、コロナ禍でも売上の減少はあまりなく、利益も過去最高となりました。具体的には、一年目に子供プログラミング教室を始めた後は、プログラミングイベント事業、子供思考力育成スクール、中小企業向けR P A(ロボティックプロセスオートメーション)事業などを展開していたので、ダメージが少なかったのです。イノベーションというと、一部の天才にしか考えつかないと思いがちですが、そうではありません。製品・サービスのほんの少しの改良や改善、顧客ターゲットの変更などにより、収益の柱を新たに生むことは可能です。コロナ禍になり、中小企業こそ、常に新規事業を展開していくことの重要性を、自身の身をもって体感しました。

 

適材適所の徹底

冒頭、一つ目に挙げた、儲かる仕組み、いえ厳密にいうと、儲かり続ける仕組みが前述のイノベーションを生み出すことです。そして、二つ目の、人が積極的に動く仕組みを作り、行動していくことも重要です。それには、さまざまな要因があると思います。その中でも、私が最近最も重要だと思うのが、「適材適所の徹底」です。これは、言うは易し行うは難しです。特に大企業と違って、中小企業の場合は、さらに難しいでしょう。例えば、こんな疑問が生まれます。全員を、適所に配置して人員が偏り、必要部署に人材がいない場合はどうすれば良いのか?と。理想論かもしれませんが、私の答えは、適材を採用し続けることです。もちろんこれには、売上の拡大や利益の確保が必要になります。だからこそ、イノベーションを行い続ける仕組みが必要なのです。厳密に言うと、適材を採用し続けられる経営を行うよう努力することが重要です。この書評の前回シリーズで「ビジョナリーカンパニー②飛躍の法則」をお伝えした時にもありましたように、適切な人をバスに乗せる(採用する)ことが大事なのです。人は、適材ではない部署や業務に配置しても、能力を発揮しません。人を育成するのは、大変な時間と労力が必要になってきます。もちろん育成も大事ですが、より重要なのは、採用です。特に中小企業はそうです。育成している時間も労力も十分にはありません。企業も、強みを活かして事業戦略を立てるのと同様に、人も、その強みを活かして業務を遂行するのことが、一番効率が良く、モチベーションも高まると思います。

本書では、フェデックスの事例で、これらを述べています。同社では、従業員第一主義を抱え、その中で、公平な待遇を実質的に保証するプログラムを要と置いています。具体的には、従業員自身が何らかの苦情や問題を抱えているときに、直属の上司だけではなく、その上司、またはその上の役員にまで、解決を図ることができるのです。それでもダメな場合は、最終的には、最高経営責任者等で構成される委員会にまで問題を諮ることができるそうです。そこまでして、従業員の声を吸い上げ、適材適所を実施しています。組織と戦略だけではなく、企業哲学が組織と一体となっていると言えるでしょう。

 

以上、今回は、二つの事例をもとに、イノベーションと人が動く仕組みを見てきましたがいかがでしょうか。イノベーションというと大企業の十八番ではなく、中小企業こそ、常に意識していかないといけません。また、それを従業員が積極的に行動していくような仕組みを作ることが大事です。私の持論に、「行動は全てに勝る」と言うものがあります。いくら立派に作られた戦略や計画があっても実践しなければ失敗も成功も生まれません。逆に、高尚な戦略などなくても、実践から生まれる失敗に学び、次の行動につなげていく方がよっぽど成功に近づくと考えています。本書は、そんな気づきを与えてくれます。

 

 

 

「管理職・経営者におススメする今週の一冊」をもっと読む

——————————————————————-

アフターコロナを生き抜く「経営改善計画策定支援研修」無料WEBセミナー 開催中!

無料WEBセミナーに申し込む