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管理職・経営者におススメする今週の1冊 「最強の働き方」第3回目

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中小企業診断士・なべケンの管理職・経営者におススメする今月の1冊

「最強の働き方」第3回目

著者 ムーギー・キム 東洋経済新報社

 

今回も前回に続いて、「最強の働き方」について、内容をご紹介していきます。

前回、前々回と、一流の基本と自己管理、一流の心構え、行動について見てきました。今回は、総仕上げとして一流の自己実現についてお伝えしていきたいと思います。

前回の記事はこちら

私は、仕事で成果を上げるには、この自己実現という考えをどのように捉えているかが重要だと考えています。成果というものは、能力×努力×考え方の掛け算で決まります。そして、能力や努力は考え方に大きく影響されると考えています。従って、この考え方の部分、つまり自己実現という考えをどのように捉えるかによって、他の人と差別化ができるのです。また、私の周りでも、成果を出している人は、強烈な原体験に基づき、実現しようとしていることに全力で打ち込んでいます。彼らは、自分の強みや興味の対象がよく分かっているので、迷いがないのです。

自分は何をやりたいのか?

本書では、「自分は何をやりたいのか?」という極めて単純な自問が一流の仕事への出発点であると言っています。そして、「5年後、10 年後、どうなっていたいのか?」と問い、それに近づくために行動することが重要だと言っています。自分がどうなりたいか、自分が何をやりたいかが明確であれば、自然と、一生懸命働きます。そして、そういう人は、話をしていてもいつも生き生きしています。逆に、自分が好きでもない仕事についている人は、話がつまらないケースが多いと言えます。しかしながら、好きなことをどのように見つければ良いのか?と疑問に思われるでしょう。私の個人的な見解ですが、好きなことを見つけるのはそんなにたやすいことではないです。私自身も、今でも毎日、「自分は、本当は何をやりたいのか?何をやっている時が楽しいのか?」と考えます。現状、仕事は楽しいですが、それが人生の天職、あるいは使命感を持てているかどうかというのは未だ分かりず、模索中です。従って、好きなことはそんなに簡単に見つからないと開き直るのも一つの手かと思います。常に何がやりたいかを考え、楽しそうなことを片っ端から実行していくことが重要かと思います。さまざまなジャンルの本を読んだり、映画を見たり、旅行に行くことにより見つかることもあるでしょう。ただし、ここで気をつけておかなければならないのは、楽しい、やりたいだけではダメだということです。それがどのように社会に貢献できるか、自分自身の強みがどのように活かせるのか、考えることも必要です。

 

自分の原体験を見つめ直す

著者は、頑張りの源泉、きっかけとなる原体験は何か?を考えることが重要だと書いています。自分の価値観・問題意識の原点を見つけるということです。好きなことを見つけることも重要ですが、単純に好きなだけでは、困難に強く面した時に踏ん張れず、途中でやめてしまうことも多くなるのではないかと思います。私は、この原点となる価値観、問題意識を見つめ直すことは重要だと思います。それには、過去の自分の人生の棚卸しをすることが重要です。過去にどんな出来事があり、それに対し、どのように思ったのかを考える習慣を持つことは非常に大切です。

私は、現在、子ども向けプログラミング教室や、ビジネス思考を育てるスクールを運営しています。なぜ、これをやろうかと思ったかというと、私の原体験に関係します。私も、裕福ではない家庭に育ち、大学に行きたくても学費を自分で払わなければいけませんでした。事実、受験に合格して、入学金を払わないといけないのに、そのお金がありませんでした。従って、受験が終了次第、朝から夜中までアルバイトに明け暮れて、入学金をなんとか捻出しました。また、学生生活の間も、自分自身で学費を賄うために、アルバイト漬けの生活でした。そうやって、自分自身で苦労して大学を卒業したからこそ、社会に出ても、誰にも負けないぐらい努力をしようと思い、頑張ってきました。とても一流とは言えない地方の大学卒業ですが、社会人になってからは、中小企業診断士という国家資格を取るなど、さまざまな方面の勉強をしてきたつもりです。だからこそ、今では有名一流大学出身の方々と肩を並べて仕事ができるようになったと自負しています。そして、困難にも立ち向かって来れたと思っています。従って、有名大学出身かどうかなど、肩書などで自分を判断するのではなく、本当の考える力を身に付け、一生、日々努力していくことの重要性を教えたくて、教育事業を行っています。あまり利益の出る事業ではありませんが、社会に出て本当に必要なことを子どもたちに教えたいと志を持ってやっているつもりです。

 

高い目線と志が周りを巻き込める

本書では、高い目線と志、使命感を掲げることによって、ヒト・カネ・社会がついてくると言っています。お金を儲けたいだけでは誰も応援する気にはなれないということです。こんな社会を作りたい、この問題を解決したい、世界や地球のためになるとをしたいという思いが重要で、自分の原体験から来る社会的使命感がなければ、人もお金もついて来ないと言っています。これはまさしく、その通りだと、私も思います。クラウドファンディングをやったことがある方なら、思わず思いに惹かれて支援をした経験があるのではないでしょうか?24時間テレビが長年続いているのも、頑張りや一生懸命さに心を打たれるからではないでしょうか?ビジネスも同様だと思います。高い志や使命感がある方には、思わず応援したくなりますし、お金を出したくなるのは多かれ少なかれ誰にもある感情だと思います。これは、組織内でも同じことが言えると思います。高い志を持って、一生懸命努力している人へは応援や支援をしたくなると思います。人間は感情で生きているのですから、自分の利益しか考えない人よりは、社会や組織のために動いている人に心を打たれるのは当然かと思います。

 

いかがでしょうか。以上、3回にわたって本書の内容をお伝えしてきましたが、今日明日からでもすぐにでもできることは多いのではないかと思います。私も短いビジネス人生の中で、多少なりともビジネスプロフェッショナルとお会いしてきましたが、皆さん、本書に書かれてあるようなことを自然と実践されています。そして、冒頭で申し上げた、成果は能力×努力×考え方の掛け算であるという、この考え方の部分を特に意識することが重要だということを再度お伝えしたいと思います。自己実現という考え方があれば、努力を継続するでしょう。そして、努力が継続できれば、自然と能力は高まります。つまり、全ての根幹は、この考え方にあると言っても過言ではないと思います。自分自身を深く見つめ直す習慣をつけ、社会のために何ができるかをいつも考える癖をつけることが大事だと、あらためて考えさせられる一冊でした。非常に読みやすい本なので、是非一度、手にとって見てはいかがでしょうか。

 

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