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管理職・経営者におススメする今週の1冊 「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」第3回目

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管理職・経営者におススメする今週の1冊は、「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」第3回目

今回も、アドラー心理学についてまとめられた「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」をご紹介します。尚、本書の内容のご紹介は、今回が最後となります。

さて、今春は、コロナウイルスの影響で、皆さまも未曾有の困難に直面されているのではないかと思います。特に、ご本人、またはご家族において、罹患された方々には、一日も早く全快されますよう、お祈り申しあげます。さらに、緊急事態宣言等もあり、企業の多くに経済的な損失が発生しています。そのため、経営者にとっては、人生で初めて経験する危機かもしれません。

そこで、今回は、困難を克服するということについて見ていきたいと思います。

 

楽観的であれ

アドラーは、常に「楽観的であれ。」と言っています。そして、楽観的とは、能天気とは違うと述べています。楽観的とは、悲観的に検証し、悲観的に準備をし、その上で肯定的に行動することです。そして、他の哲学者も、「楽観主義は意志である」と言っています。持って生まれた性格ではなく、意識的な努力に基づく意志であるということです。

今回のコロナウイルスの影響で、私の周りの経営者でも先行きが見通せない状況に陥っている方がたくさんいます。しかし、普段から、経営努力をしている経営者は、話を聞いていても、比較的落ち着いています。逆に、普段、十分な経営努力をしていない経営者は、今回の状況に慌てふためいている感じがします。

私も、楽観主義は持って生まれた先天的なものでなく、後天的に身に付けられるものだと思います。むしろ、十分な準備をしていれば、自然に身につくものだとさえ思います。十分に考え尽くし、検証し、準備していれば、自信がつきます。努力しつくしたうえで、上手くいかない時は、後悔もしないと思いますし、結果に納得もできます。だからこそ、普段から努力をしている人は、こういう状況でも落ち着いているのだと思います。そして、そういう経営者は、現状を受け入れ、次の展開に向けて、今できることを精一杯考え、行動に移しています。

著名な経営者、スポーツ選手、成功者は、皆、自分自身のことを臆病だと言っています。そして、臆病だからこそ、準備が大事だと言います。(株)ブリヂストン元CEOとして大きな実績を残した荒川詔四さんも「優れたリーダーは皆、小心者である」と言っています。また、元メジャーリーガーのイチロー選手は、「準備とは、言い訳を排除すること」と言っています。サッカー元日本代表の本田圭佑選手は、自分のことを「実はすごく不安な性格なんです。不安だから努力しようと思う。簡単に言えば強がっているんですよ。」と言っています。

どんな状況でもなるようにしかならないと思います。しかし、失敗は立ち直れないわけではありません。そうであれば、今、自分にできることを精一杯行うしかないと思います。未来を作るのは、今自分が足元で行っていることの積み重ねです。コロナの影響がいつまで続くか分かりませんが、経営者は、今こそ、自分を見つめ直し、社会に貢献できることは何かを考え直すタイミングなのではないかと思います。コロナウイルスがそれを考える時間を我々に与えてくれたのだと、私は考えています。

 

勇気とは困難を克服するための活力

アドラーは、「勇気とは困難を克服する活力のことだ」と言っています。そして、貢献感を感じ、自分に価値があると思える時にだけ人は勇気を持つことができると述べています。

勇気は非常に大事だと思います。ビジネスだけではなく人生には、チャレンジがつきものです。人間は失敗から学ぶことの方が多いと思います。チャレンジには勇気が必要です。私が見てきた中では、常に現状に満足せず、新規事業にチャレンジしている企業や経営者は、業績が好調です。一方で、業績が芳しくない企業は、長い間、現状のビジネスに満足し、新しいことをやってこなかった場合が多いです。物事を考えつくし、検証し、準備することによって、チャレンジする勇気が持てます。そして、チャレンジしたことから多くを学び、修正し、次に活かしていくことが大事なのではないでしょうか。その時に重要なのが、いかに社会に貢献するべきかと考えることだと思います。自分の収入や地位など、自利だけでは、満足する水準に到達した途端に、努力をしなくなります。そうすると、今回のように外部環境が大きく変化した時に、大きなダメージを負いがちです。逆に、他者への貢献や、もっと大きな視点で、社会への貢献を意識していると、それには終わりがありません。社会には解決できない課題が山ほどあります。従って、チャレンジは終わらないし、そのために常日頃から準備し、努力することを怠りません。そして、自分のことでは一歩前に踏み出せないことが、社会のためにと思えば、踏み出す勇気がわくのではないかと思います。もちろん、周りの人も、自分のことしか考えないような人間より、社会のことを常に考える人を応援したくなります。さらに、その応援が力になり、勇気が湧いてくるのです。真実は分かりませんが、近江商人も渋沢栄一さんも「自利利他」の発想で成功したと言われています。京セラの稲盛和夫さんも自身の著書で次のように言っています。

『欲はあってもいいのですが、利己であってはいけません。人にもよかれという「大欲」をもって公益を図ることです。そうすれば、その利他の精神がめぐりめぐって自分にも利をもたらし、その利を大きく広げるのです。』

 

著名な経営者は、必ずと言っていいほど、この社会貢献という精神を説いています。今回は準備や努力という観点と、さらに、勇気を持ってチャレンジするためにも社会貢献という意識を持つという観点から本書を見てみました。コロナウイルスが世界全体に猛威をふるっています。こういう未曾有の危機だからこそ、あらためて社会全体に貢献できることは何かという高い視点で物事を見ることが求められているのではないかと思います。少し、時間がある今だからこそ、今一度、世の中のことを考え直し、自分にできることにチャレンジする、あるいは、そのための努力をしてみてはいかがでしょうか。