経営改善・事業再生ノウハウ集

銀行の金利はどのように決まっているのでしょうか?

2015年3月4日

先日、こんなご相談がありました。

銀行の金利はどのように決まっているのでしょうか?

借入をする際の金利は非常に重要ですよね。

銀行の金利は主に次の4つで決まります。

それは、
1. 銀行の調達金利
2. 銀行の経費率
3. 信用コスト(リスク)
4. 銀行の利ざや
です。

通常の企業であれば、仕入が発生しますよね。それが銀行であれば、預金者や他の銀行、さらには日銀等から資金を調達しています。これが調達金利です。

一般の企業では仕入にあたるもので、銀行の調達金利の指標としては、長期・短期プライムレートなどがあります。

銀行の経費率とは、銀行自体の人件費や物件費等で、貸出金額が多い銀行ほど小さくなる傾向があります。

また、経費率は、各銀行によってそれほど大きな差はなく、大雑把には1%弱と言われています。

銀行の利ざやは、各銀行によって目標となるものが違うでしょうから、話は横に置いといて、もう一つの「信用コスト」が重要になってきます。

信用コストとは、貸出先が返済不能になった場合に負担することになる損失をあらかじめ銀行が見積もっておくものです。

銀行の調達金利、経費率、利ざやは、借入企業ではコントロールできません。

企業がコントロール出来るのは、信用コストのみです。

逆にこの信用コストをどのように銀行に説明し、納得してもらうかによって金利交渉が上手くいくかどうか変わります。

また、返済をストップしたり、返済額を減額した際に、銀行から「金利を上げさせて欲しい」と言われた時の対応も、信用リスクをどのように企業側から説明するかで変わってきます。

それでは、信用コストはどのように決まるのでしょうか?

信用コストは、倒産確率×倒産時損失率で決まります。

銀行は、貸出企業に対して、格付けというランク付けを行っています。大雑把に言えば、債務者区分と言われるものです。

以前にもお伝えしましたが、正常先、要注意先、要管理先、破綻懸念先、実質破綻先、破綻先と呼ばれます。

銀行は、この債務者区分ごとに倒産確率を、過去の実積に基づいて算出しています。

また、債務者区分ごとに、倒産時の損失率も過去の実積に基づいて算出しています。

つまり、債務者区分が上がれば、銀行の信用コストが減り、金利が下がるのに対し、債務者区分が下がれば、信用コストが増え、金利が上がるのです。

会社側としては、債務者区分が上がるような資料の提出、説明が重要なことが分かりますよね。

そのためには、決算書だけではなく、借入を行う(行っている)企業側が、決算書だけではなく、会社の強みや経営課題への対応策、今後の損益計画等をしっかりと説明して行くことが重要なのです。

是非、経営計画書等の資料を作成し、金利交渉を行って見て下さいね。

長くなりましたので、返済猶予や返済条件変更を行った企業が、何をどのように銀行に説明し、金利交渉を行っていくかについては、次回お伝えします!!

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