経営改善・事業再生ノウハウ集

返済猶予申出時に、銀行から金利を上げると言われたら?

2013年10月1日

先日、こんな相談がありました。

Q:金融円滑化法終了後に返済猶予を申し出たら、銀行から「返済猶予すると金利を上げないといけなくなります。ですので、なんとかこのまま返済を継続して下さい。

金利を上げると御社の業績にも響きますので。」と言われました。

金融円滑化施行時に返済猶予を申し出た知り合いの企業は金利を上げられることはなかったと聞きましたが、同法が終了すると金利を上げなければならないのでしょうか?」

A:金融庁は銀行に対し、金融円滑化法が終了しても同法施行時と同様に返済条件変更等に応じるよう指針を出しています。従って、円滑化法が終了したという理由のみをもって金利を上げるということは銀行としては行ってはならないということになります。

円滑化法終了後の金融庁の指針については、以下をご参考下さい。

金融庁「中小企業金融円滑化法の期限到来後の検査・監督の方針」

http://www.fsa.go.jp/policy/chusho/enkatu/danwa121101.pdf

実は、円滑化法施行時も返済猶予を申し出たら、銀行から金利を上げると言われたケースはあります。

これは、銀行の担当者が少しでも良い取引条件を勝ち取ろうと思っているか、もしくは金融庁の監督指針が平成20年11月に変更になっていることを認識していないことから発生していました。

平成20年11月の金融庁監督指針変更前は、返済猶予や返済条件変更を行った場合、金利を上げることが、銀行側からすると不良債権にならない必須条件だったのです。

つまり、銀行としては不良債権にしないために金利を上げることが必要だったわけです。

ところが、平成20年11月の変更以降は、金利を上げなくても不良債権にならないケースが認められました。

そのためには、きっちりとした経営改善計画を出すことが必要条件になります。

経営者の皆様が、銀行から金利を上げられることを防ぐためには、経営改善計画をしっかりと作成する意思を示す必要があります。と同時に、もし、銀行の担当者が監督指針の変更を知らない場合には、そのことを話してみるのも一つの手ですね。

内容を詳しくお知りになりたい場合には、当社へご連絡下さい。

ページの先頭へ戻る