経営改善・事業再生ノウハウ集

覚悟を持った経営者は強いですね!!

2014年7月31日

先日、支援をさせて頂いている社長から、連絡がありました!!

「取引先が値上げを受け入れてくれました!!これで、先が見えてきました!!」

運送業の経営者の方です。20年以上前から、配送単価が同じで、ここ3年ぐらいは赤字が続いていました。

二代目の経営者の方ですが、先代が急逝し、5年ほど前に引き継いだのです。当初は黒字だったのですが、東日本大震災以降、米の流通量が減少し、売上が急減したのです。

その会社は主に米の配送を請け負っているのですが、荷主は2社のみ。もし、単価引き上げを要請して、取引先が他社へ変更したら売上の50%近くが失われるのです。

赤字が続いていましたので、とりあえず、来年の3月まで銀行返済をストップしてもらっています。

しかし、このままでは、赤字が解消されません。余計な人員も現段階ではいない会社で、削れるコストはすべて削ってきました。

売上を上げるしか方法がないのです。そこで、社長と一緒に二人三脚で単価アップの方法を考えました。

それほど、難しいことではありません。当社の場合、先代から続いていた管理体制だったので、どんぶり勘定でした。

まずは、取引先の荷主企業に当社の窮状を分かってもらい、単価アップを認めてもらうため、車両1台別の原価を出していったのです。

加えて、車両ごとの売上と対比し、売上総利益でもマイナスになっている配送ルートをまとめました。このルートを他のルートと統合するか、もしくはそれが出来なければ、車両1台あたりの原価+当社の利益を乗せた単価を一日あたりで徴収できるよう交渉を開始しました。

それほど、難しいことではありませんよね!!業績の良い会社では当たり前にやっていることです。

最新の経営手法を使っているわけではありません。原価に見合った価格を請求する、たったこれだけのことです。

しかし、一つだけ難しいことがありました!

何だと思われますか?

取引先が二社しかありませんから、その一社に取引を中止されると、売上の半分がなくなってしまうのです。

社長は、相当悩みました。

父親から受け継いだ事業を守る、従業員の生活を守る、そんな思いの強い経営者です。

「もし、売上が半分になったら守るべきものを守れなくなってしまう!」そう思って、相当悩んだと思います。

しかし、決断した後の社長の顔は、なぜかすっきりしたような感じで、しかも以前にも増して頼もしく見えました。

そうなんです。覚悟を持った経営者は強いのです。交渉は、順調に進み、交渉開始から約1カ月で値上げを勝ち取りました。

経営者ではなくても、人間、大事な場面では、覚悟が大事だと思います。ご支援をさせて頂いている立場ですが、社長に教えてもらったような気がしました。

守るべきものがある人間はこうも変われ、強くなるものですね!

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