経営改善・事業再生ノウハウ集

税金を滞納したら不動産を競売にかけられる?

2014年7月23日

資金繰りが苦しくなって、税金を滞納している企業にとって、心配なのは差押や競売ではないでしょうか?

では、税金を滞納している場合、税務署等から不動産を競売にかけられることがあるのでしょうか?

これは、税金の法定納付期限と(根)抵当権の設定日との関係で決まります。

税金の納付期限より先に、抵当権が設定登記されていれば、抵当権の方が優先されるのです。

つまり、税務署等は、競売にかけても自らの取り分はないということになります。

多くの場合、銀行から借入を行った時に抵当権設定登記を行いますので、その後に税金の納付期限が到来する形になるかと思います。

その場合、税務署から競売にかけられる心配は少ないでしょう。

しかし、安心してはいけません!!

税金はできる限り、優先して払った方が良いのです。あるいは、滞納をほったらかしにせず、きちんと今後の経営計画を説明し、話し合いをしてください。

なぜだか分かりますか?

まず、税金は滞納により、高率の延滞税がかかってきます。納付期限後2ヶ月を経てば、年率14.6%です。

次に、不動産の競売では取れなくても他に取れるものがあればそこを狙ってくるからです。預金や売掛金、不動産を賃貸していれば、その収入などです。

実際に、税務署から支払督促が来てもそのままほったらかしにし、売掛金を差し押さえられたという話をいくつも聞きました。私たちが支援を行う前にそうされてしまったのです。

その結果、売上が大幅に減少した企業もあります。

当然そうですよね!顧客側からすると、売掛金を差し押さえられる企業が、継続的に商品やサービスを提供してくれるのか不安になりますよね。

銀行もそのあたりを分かっていますので、きちんと話をすれば柔軟に応じてくれます。
「滞納税金より先に銀行へ返済をしてください!」とまでは言わないでしょう。

そのぐらい、税金滞納は厄介なのです。

しかも、もし、当該企業が破産を申し立てた場合は、納付期限後1年を経過している滞納税金は、従業員の未払給与等よりも劣後するケースがあります。つまり、破産債権になるのです。

そうなると税務署も回収しづらくなりますから、早めに差し押さえ等を行って回収しようとするのです。

繰り返しになりますが、税金の滞納はできる限り、回避してください。銀行への返済を続けながら、税金を滞納する経営者の方もいますが、先に銀行返済をストップすることを相談してください。

それでも、回避できない場合には、きちんと今後の経営計画、支払いの見通しなどを税務署に説明してください。

売掛金を差し押さえられたら、それこそ事業継続に重大なマイナスとなりますから。

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