経営改善・事業再生ノウハウ集

本当にあった銀行交渉の話【保証協会CLOの返済猶予】

2013年7月26日

社長は、借入をしている3つの金融機関A銀行、B銀行、C銀行に返済猶予を申し出た。
金融円滑化方が終了したとはいえ、金融庁は金融機関に対し、従来と同じような対応をするよう声明発表しているため、A銀行、B銀行は応じてくれた。
最後にC銀行に行き、同様の申出を行った。

「一時的に資金繰りが厳しいので、C銀行さんから借りている保証協会保証付きCLOの返済をストップして頂きたいのですが・・・」

「当C銀行の貸出分である保証協会のCLOは、証券化して投資家に販売しているため、保証協会が返済猶予に応じてくれないんですよ。従って、当行だけには返済して頂かないといけません。」

C銀行の担当者は杓子定規に決めてつけて話した。その断言したような言い方に社長は、他の選択肢はないのだろうと半ば諦めかけていた。

翌日、巡回監査に来た顧問税理士にその話をしてみた。社長は、顧問税理士が銀行交渉についてそれほど詳しくはないだろうと思っていたため事前に相談をしていなかったのである。

「社長、知り合いの税理士の関与先にもそのようなケースがありましたが、その時は保証協会付きの通常融資に切り替えてもらって、返済猶予出来たケースがありましたよ。保証協会に直接問い合わせてみてはいかがですか?」

「そうなんですか?銀行の担当者に出来ないと言われてから無理だろうと思っていました。早速電話して聞いてみます」

後日、通常融資への切り替えが終わり、無事返済猶予に応じてもらえた社長は、これでなんとか資金繰りが持つと、胸を撫で下ろし、売上拡大の営業活動に専念することが出来た。

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