経営改善・事業再生ノウハウ集

半沢直樹から学ぶ銀行内部

2013年9月4日

【ドラマ 半沢直樹から】

先日の『半沢直樹』も高視聴率だったようです!

昨日の放送の中で、金融庁統括検査官から「伊勢島ホテルは実質破綻先に即、分類よ!」というセリフがあったと思います。

実質破綻先に分類されると東京中央銀行にとって何がデメリットになるのでしょうか?

そもそも、銀行は貸出先に対してランク付を行っています。それは、業績の良い先から順に、正常先、要注意先、破綻懸念先、実質破綻先、破綻先というような形で呼ばれます。

伊勢島ホテルは、京橋支店が貸出を行った時は、要注意先であったと推測されます。それが運用損失によって赤字を出したため、金融庁は実質破綻先に分類すべきと主張しているのですが、それによって銀行のデメリットが主に二つ発生します。

一つは、ドラマの中でも出てきた貸倒引当金を積み増さなければならないこと。各銀行によって違いますが、要注意先の場合は貸出金の5~20%を引当金としています。実質破綻先の場合は貸出金のうち担保価値等を除いた部分の100%を引当金として積む必要があります。伊勢島ホテルの場合、貸出金が多い分、相当な額になります。銀行の経営に与える影響も大きいのです。

もう一つ、ドラマでは放送されていないデメリットがあります。不良債権開示額の増加です。
実質破綻先になると貸出金の全額を不良債権として開示しなければいけません。銀行の信用失墜につながるわけです。

ドラマ半沢直樹では、今後の伊勢島ホテルの経営が十分安心できるという証明を行おうとして
いる訳ですが、実際の中小企業がそれを説明する資料が経営改善計画にあたります。

円滑化法が終了しましたが、中小企業の経営改善計画の提出状況はそれほど芳しくありません。
今後、ドラマがどのような展開になるか分かりませんが、このような視点で放送を見るとより面白いかも知れません。

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