経営改善・事業再生ノウハウ集

リスケをしたものの今のままでは、返済が30年以上かかる場合は・・・

2014年7月24日

こんにちは。今日は暑かったですね!!

今日は神戸に出張に来ています。こちらも暑いですが、海が近くなので風があり、若干、東京より涼しい気がします。若干ですが・・・(^^;;)

さて、本日はリスケをしても全額返済するのに、30年以上かかるような企業の場合どうしたら良いかです。

金融円滑化法以降、返済のリスケジュールを行っている企業は、推定約30~40万社とも言われています。

リスケを申し出たら、経営改善計画を策定し、返済減額についての合意を取引銀行と行っていくわけですが、その際は、通常、毎年獲得できるキャッシュフローの範囲内で返済計画を立てます。

そうすると、利益は出ているものの、完済するのに30年、40年かかる返済計画で良いのかどうかと、いつも相談されます。

不動産を競売にかけられたり、銀行が回収に走り、差し押さえを行ってきたりしないのか?と通常は思われますよね。

結論から言うと、経営改善計画をしっかりと作成し、真摯に銀行と話し合いをしている会社の場合は、現在の経済情勢ではまずありません。ここ4~5年で競売にかけられたり、回収のために銀行が差し押さえを強行してきたのは、次のようなケースのみです。

・返済をストップしているにもかかわらず、銀行に説明をしない。経営改善計画書も返済計画も提出しない。社内資料も提出しない。情報開示を行わない。
・営業赤字が続いており、経営改善状況が見えない、かつ銀行から提案された事業に不必要な不動産等の資産の任意売却に応じない。
・返済を止めているにもかかわらず、新規の事業投資を行い、資金を流出させ、銀行には事後報告である。

これでは、当然銀行も怒りますよね!

返済ストップ、返済額減額を行った場合は、きちんと銀行に経営状況を説明し、理解を得ることが一番重要なのです!!

こういうと、銀行の味方か!?と思われるかもしれませんが、事業再生・経営改善に、必要なテクニックはあれど、裏技はないのです。

・利益は出ているけど、借入金が多過ぎて、利息も返済も大変だ
・このままでは完済に30年以上かかる
・しかし、経営努力も行って少しずつでも改善はしてきている
・この経営者は事業継続に意欲的だ
・この企業が破綻したら、仕入先や販売先、従業員の雇用等に大きな影響がでる

このような企業に、銀行は支援を行うのです。

あなたが、銀行の担当者、または審査部長などの意思決定者であった場合、きちんと情報開示を行う企業と行わない企業、経営改善に意欲的な経営者とそうでない経営者、どちらを支援したいと思うでしょうか?

銀行は組織で動いています。しかし、その構成員は個人です。個人には感情があります。銀行も倒産して欲しいと思って取引をしているのではありません。

ここ近年は、金融行政等の大幅な変化があったのが大きな要因ですが、現実的には、完済に30年以上かかる経営改善・返済計画でも合意が出来ている企業が多いのが現状です。

もちろん、DDS(貸出金を資本的劣後ローンへの転換すること)やDES(貸出金を株式に転換すること)、債権放棄(第二会社方式やサービサーへの売却も含む)等の抜本的な支援を行ってもらわないことには、返済期間は短くなりません。

ただ、これを合法・円満的に行うには、銀行の同意が必要なのです。民事再生の認可にも債権者数、債権額の過半数の同意が必要です。

つまり、銀行に抜本的な金融支援が必要だと思わせることも重要なのです。

銀行がそのような支援を行う時には、貸倒引当金の増減や地域内での風評、モラルハザードなど、いろいろな要因が絡んできます。

だから、そう簡単には、また当然ですが、すべての企業には出来ないのです。しかし、そういった実積は増えてはきています。

抜本的な金融支援を勝ち取るには、長期戦になることもあります。2~3年かかることもザラにあります。

企業として最大限の努力を行い、経営者としての意欲を示し、銀行にしっかりと情報開示する、言葉であらわすと簡単ですが、これを行うことは結構大変です。

ただ、こういうことが銀行の信頼を勝ち取り、抜本的な再生につながる可能性が高まるのです。

上記のような債権放棄等の金融支援ほどではありませんが、先日、半年前から返済を減額している企業が、新商品開発のための設備投資資金をメインバンクから新規調達出来ました!

この企業も、改善に意欲的なのはもちろんのこと、情報開示をしっかり行ってきました。その結果です。

そういった態度・行動を行ったうえで、DDS・DES・債権放棄等の支援を勝ち取るためのテクニックが必要になってくるのです。

具体的な手法については、後日、またお伝えします。

是非、リスケを行っている経営者の方は今一度振り返ってみて頂ければと思います。

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