経営改善・事業再生ノウハウ集

メガバンクの不良債権減少?サービサー交渉による債務免除というものもある!!

2014年4月11日

こんにちは。

今週は、支援先の経営改善計画作成や地方出張で、バタバタしており、発信ができていませんでした。

昨日は、東京は25度近くの気温だったようですね!
私は地方にいて、その恩恵?にあずかれませんでしたが、一転して今朝は寒かったです。寒暖の差があるので、皆様も季節はずれの風邪などひかれないようにして頂ければと思います。

さて、
今日の日経新聞の朝刊に気になる記事が出ていました。タイトルは、

「不良債権3年ぶり減~大手4行の前期見通し 業績戻り正常先に」

メガバンクの中小企業向け貸出の不良債権が約3,500億円(昨年3月末から13%減)減少したとのことです。

そのうちの4割は中小企業の業績が回復して、正常な債権に格上げされたとのこと。

では、残りの6割は??

気になるところですよね!?

記事には書かれていませんが、直接処理を行ったと思われます。

その直接処理の方法の一つとして、銀行は債権回収会社(いわゆるサービサーと言われる会社)に売却をして処理をすることがあります。

サービサーとは何でしょうか?あやしい会社かな?
と思われる方も中にはいらっしゃるかも知れませんが、法務大臣の許可が必要なきちんとした会社です。詳しい内容は、末尾(※)をご参考ください。

今日お伝えしたいのは、サービサーに売却された借入金は、中小企業にとって債務が免除をされるチャンスになる場合があります。

銀行は、不良債権を処理しようと、借入残高の金額よりも相当安い値段でサービサーに売却するのが一般的です。

例えば、ある銀行が、中小企業A社に対し、何も担保の付いていない貸出債権を1億円もっていたとします。

銀行は、このA社への債権が不良債権であると判断していて、処理をしたい場合、いくらぐらいで売却するのでしょうか?

5千万円?3千万円?

一般的には、10%、1千万円以下で売るケースが多いです。もっと低い場合は、3%というような場合もありますし、それ以下もあります。

仮に、3%の300万円で、銀行がサービサーに売却した場合、どうなるのでしょうか?

A社にとって、借入先はサービサーに移り、契約上返済の義務を負っている金額も1億円のままです。

ただし、新債権者であるサービサーは、銀行から買った金額より多く回収できれば、利益になるのです。

そうすると、サービサーは、A社に全額返済する能力がないと判断すれば、300万円超の金額で交渉に応じる場合があります。

仮に、交渉の結果、「A社が500万円を一括返済すれば、サービサーは残りの9,500万円を免除する」と合意したならば、A社が知人もしくは別の銀行から500万円借りてきて、返済をすれば、残りがすべて免除されます。

では、逆に銀行はなぜ、売るのでしょうか?

今回のように銀行も業績がいい時に不良債権を処理しておきたいからです。持っていても回収できないものであれば、売却してしまって、無税償却(税務上損金として計上できる償却)を行いたいのです。

その他に、その仕組みを利用して、中小企業を再建させる目的で売る場合もあります。

営業利益は出ているのに、借入金が過大で、利息を支払ったら、経常利益がマイナスになるような会社の場合、借入金さえ一定額減らせれば、再建できます。

銀行が直接債権を放棄する方法もありますが、一定の要件を満たさなければ税務上、無税償却できないと否認される可能性があります。

しかし、サービサーへの売却であれば、税務上、損金とできるのです。

今回のメガバンクの不良債権減少の中にも相当そのようなものが含まれていたのではと思います。

経営者の方には是非、そういう方法もあるんだということを知っておいて欲しいと思います。

※サービサーとは?
「債権回収会社(サービサー)とは、金融機関等から委託を受けまたは譲り受けて、特定金銭債権の管理回収を行う法務大臣の許可を得た民間の債権管理回収専門業者。
サービサーともいう。以前は、弁護士法により、弁護士または弁護士法人以外のものがこの業務を行うことは禁じられていたが、不良債権の処理等を促進するために「債権管理回収業に関する特別措置法(サービサー法)」が施行されて、弁護士法の特例としてこのような民間会社の設立ができるようになった。」

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